仮想IP設定(冗長化対策)


      


  各クライアントからの接続は仮想IP(192.168150.10)へ接続する事によりLANアダプターの一部が損傷し通信不能となっても切断される事なく利用出来ます。
   (通信中に切断されても数秒タイムラグが発生しますが大丈夫のようです。)

 ・ 仮想IP接続のリモートクライアントには、仮想IPインターフェースだけが表示されます。物理IPへの接続も可能です。

 ・ 当サーバーがクライアントとして他サーバーへ接続する場合は、物理IPインターフェースの通知となります。
    (仮想IPは経路指定の優先インターフェースへ設定は出来ません。)

設定方法

  前提条件
    ・  iSeriesナビゲータが必要です。(AS400コマンドでは設定出来ない箇所があります。)
    ・  V5.3の場合は物理IPの停止が必要です。関連付けが活動中であると出来ません。
        (V5.4以降は切断必要はありません)

  1. コマンド「CFGTCP」と入力し実行キーを押して下さい。

      
      以下の画面が表示されます。

  2. bP(TCP/IP インターフェースの処理)を実行して下さい。
      

      以下の画面が表示されます。

  3. 仮想IPの登録を行って下さい。
       OPT欄へ1(追加)、IPアドレス欄へ仮想IPを入力し実行して下さい。
       
      以下の画面が表示されます。

  4.  回線記述欄へ"*VIRTUALIP"、サブネットマスク欄へ"255.255.255.255"と入力し実行キーを押して下さい。
       自動開始*YESにしておくとTCP/IPサブシステム開始時に活動状態となります。
      
       以上でAS400側の仮想IPの登録が完了です。

  5. 以下が登録後の画面です。
      

  6. 仮想IPへプロキシー設定 (V5.3)
       V5.4以上は7で設定
     

   6.1. 仮想IPを選択しプロパティをクリックして下さい。  ⇒ 拡張を選択
    
    
      プロキシーARPの仕様可能化をチェックしOK釦を押す


 7. 関連付け設定
      


  7.1 150.1,150.2を仮想IPへ関連付けを行いいます

    ◆ V5.3
        上記の物理IPを選択しプロパティをクリックして下さい。
       
     関連ローカル・インターフェースより仮想IPを選択しOK釦を押して下さい。
     以降、別の物理IPも同様に設定して下さい。


    ◆ V5.4以降
         仮想IPを選択しプロパティをクリックして下さい以下の画面が表示されます。
         
      プロキシーARPの使用可能化をチェックし関連付けする物理IPを選択し追加釦をおして下さい
      以下の様な画面になります
      注意:クライアントアクセス5.4以下ではOS400 V6.1はエラーとなり使用出来ません。   

      

以上で設定完了


補足

   ・  AS400がクライアントの場合は通常、物理IPで通知されます。(FTPなど)これを仮想IPで通知する場合は、
      TCP/IP インターフェースの処理 画面で物理IPの選択欄へ”2”を入力しTCP/IP インターフェースの変更 (CH
      GTCPIFC) 画面で関連したローカル・インターフェースへ仮想IPを設定し変更して下さい。

   ・  仮想IPへの物理IP割当基準(使用される物理IPはどれか?)

      V5.3
        システムが決定と書かれており明確な基準は無い(回線記述名順?)
      V5.4以上
        上記7.1で選択された優先インターフェース順となる(TCP/IP停止後順序を変更する事が可能)

   ・  割当された物理IPが何らかの要因で切り替わった時にはメッセージ等が出力されず解らない  

   ・  経路指定の優先インターフェースには仮想IPは使用出来ません。